2014年07月11日

カンモンハタ Epinephelus merra

Epinephelus_merra

タレントが沖縄や離島で釣りをしていると、この美しく小振りなハタが釣れてくる−そういうテレビのワンシーンをこの数年のうちに一度や二度ならず見た気がする。同属のキジハタならば大阪湾でも釣れる、と聞きながら結局一度も出会えなかった身からすると、当たり前のようにハタが釣れる沖縄の海の豊かさに憧れが募る。

ハタの仲間は種類が多くて、カンモンハタと同じEpinephelus属だけでも100種近い。このような美しいモザイク柄をはじめ、体色や模様は種のみならずその成長過程においても様々だし、大きさも20cmそこそこの小型種から水族館でよく見かける2m超の巨大魚タマカイ(ジャイアントグルーパー)に至るまで、多彩な顔ぶれが揃っている。さらに視野を広げてハタ科全体を見渡せば、オシャレハナダイのような小型美魚までを含む大家族だ。

この仲間はおしなべて「口が大きく目つきが鋭い」という典型的な肉食魚の風貌をしており、それが魚好きの心を揺さぶる魅力の源になっている。けれども同じ肉食魚で比較した場合に、スズキほどには遊泳力を発達させていないし、カサゴの仲間ほどには獲物の目を欺いて待ち伏せするスタイルを深めなかった。だから体つきには特化した機能を思わせる部分がなくて、スマートだけれどいささかパンチが足りない。…という辛口評価は勿論、「大阪湾で一回も釣れてくれへんかったやんか」という僻みからのものだ。かれらの美しさには疑う余地がない。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
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