2015年01月02日

サケ Oncorhynchus keta

ONcorhynchus keta

「都道府県別“お正月によく食べる魚”調査*」が面白い。
西日本・南日本では多くの県でブリとタイの合計がトータルの4〜5割に及び、東日本・北日本ではその2魚種の割合が下がって幅を利かせた顔ぶれが多彩になる。東京のエビや福島のイカ、宮城のナマコなんかは他県においてよりも占める割合が高い。

そんな中で特に目を引くのが新潟のサケ。同県の回答件数の6割近くを占める。
その理由はどうやら江戸時代にあるらしい。越後国村上藩の青砥武平治(あおと・ぶへいじ)というお侍が、生まれ故郷へ帰ってくるサケの習性に目をつけて川に人工的な産卵床を作って以来遡上数が増し、一度は乱獲で落ち込んでいた漁獲高が跳ね上がったという。そんな歴史を持つ同地には今、100種類以上のサケ料理が伝わっているそうだ(Wikipedia)。

何百年も前の人々が、既にそうして自然科学の知識と資源管理の考えを持っていた、ということにはつい驚いてしまう。この驚きの背景にあるのは現代を生きる我々こそが最も進んでいるという進歩史観的な考えなのだけれど、実際には過去にもその時代ごとに研ぎ澄まされた自然観があった。それが今より劣っているものとは必ずしも言い切れない。
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*株式会社紀文食品「家庭の魚料理調査」より。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
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