2015年03月06日

旧ササノハベラ、2種 Pseudolabrus sieboldi, P. eoethinus

Pseudolabrus_sieboldi_eoethinus
(上)ホシササノハベラ Pseudolabrus sieboldi (下)アカササノハベラ P. eoethinus
もとは「ササノハベラ」1種だったのが2つに分かれた。主な見分け方は目の下を通るラインが胸びれの付け根まで届くか否か。今のところ、三戸浜や葉山といった三浦半島の海岸ではホシササノハベラ、真鶴ではアカササノハベラ、網代では両方に出会っている


小学生の頃、父と一緒に大阪湾で毎週のように釣りをしていた。それから20年を経て、東京湾で釣りをするようになって、「場所が変われば、海の様子も違う。そして、釣れる魚も違う。」という、当たり前のことを思い知った。大阪の海は堤防の足下から深さがあって、海底に岩礁も多く、カサゴやアイナメといった根魚がよく釣れた。一方東京の海は全体的に足下が浅くて砂泥底で、スズキやハゼなど河口の魚が多いようだった。

スズキやハゼも勿論いいけれど、子どもの頃に親しんだ根魚たちの顔が見たい。海底にゴツゴツした岩が沈んでいるようなところで釣りがしたい。そう思って、Googleマップとにらめっこしながら岩で凸凹した海岸線を求めて、次第に東京湾を出た。まずは三浦半島へ、そしてさらにぐるりと西へ辿って、砂浜らしい真っ直ぐきれいな海岸線の続く相模湾を一気に飛び越えて小田原、真鶴へ。そうしてカサゴが当たり前に釣れる海に辿り着いた。あまりに嬉しくて、片道2時間半を少しも苦に思わない。

それら「海岸線が凸凹の海」で必ず出会うのが、このササノハベラたち。三浦でも真鶴でも、さらに南の網代でも、まず真っ先に餌に食いついて竿先を震わせてくれた。三戸浜の堤防で初めてかれらに出会った時は、カサゴにも似た岩場の魚らしい体色と紋様に一気にテンションが上がったものだけれど、近頃は正直なところ少しありがたみを忘れて「ああ、また」と思うこともある。けれどもこうやって絵に描いてみるとやっぱり美しくて格好良い。次はどこの凸凹の海でかれらと出会うことになるのか楽しみだ。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
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