2015年04月17日

アユ Plecoglossus altivelis altivelis

Plecoglossus altivelis

築地場外の「築地にっぽん漁港市場」で若鮎を買った。発泡スチロールの箱にきれいに並べられて10尾500円。食べること以上に、そのあまりに美しい見た目に惹かれた。仕事中だったので、氷を多めに入れてもらって会社へ持ち帰った。

家に帰って台所で袋を開いてみる。キュウリ、あるいはスイカのようと言われる爽やかな青い香りが鼻腔に流れ込んだ。これが鮎の香りか!よく聞くけれど、実際に嗅いだのは初めてのことだった。生臭さとは無縁のこの香りに、すらりと透明感のある姿。滑らかに引き締まっているけれど柔らかそうでもあって、つい触ってみたくなる。触れると表面の粘膜がぬるりと糸を引くけれど、それとてもみずみずしい野菜の水分のように思えて、濡れた指をつい口に含みそうになる。

翌日の晩、5尾ずつ鮎飯と塩焼きにした。若くてまだ魚体は小振りだから、玄米と一緒に長く炊かれて骨も感じないほど柔らかくなった。きめ細かくしっとりとほぐれた白身は、玄米の香ばしい強さととても相性がいい。塩焼きはわたの苦味をかすかに感じながら、これも頭からまるごと食べてしまった。

見目しなやかに麗しく、涼やかに香り、食味は上品ながらひっそりと主張する。この魚が多くの人から特別に愛される理由がよく分かった。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(2) | 魚の譜
この記事へのコメント
あのー、まだ鮎漁は解禁されてないので、今回購入された「若鮎」は完全養殖物だと思うのですが…それで鮎を語るのはどうかと・・・
Posted by 通りすがり at 2015年04月17日 21:26
なんと!養殖でこれなら天然ものはさぞ素晴らしいでしょうね!
Posted by uonofu at 2015年04月17日 23:45
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