2015年05月01日

ソイ3種 Sebastes schlegelii, S. vulpes, S. trivittatus 

Sebastes_150501
(上)クロソイ Sebastes schlegelii
(中)キツネメバル Sebastes vulpes
(下)シマゾイ Sebastes trivittatus


小樽の堤防周りは、ソイやカジカといったいかにも北海道らしい魚の子たちの「揺りかご」だった。

堤防の先端からおそるおそる足下を覗き込むと、海面までの高さと水深とを合わせて6、7メートル下の海底に基礎のブロックが整然と並んでいるのが見え、その白さに照り返されてエメラルドグリーンに透き通った水の中を小魚がゆらゆらと戯れているのが見える。わざと乱暴に、ドボンと音を立てて仕掛けを沈めれば、海面近くの小魚たちはコミカルに見える(トムとジェリーみたいに)ほどのすばやさでいっせいに岸壁の海藻の茂みに飛び込んで、しばらく息を潜めた後にまたひらひらと出てくる。
神奈川の真鶴ではメバルの幼魚で似たような光景が見られるけれど、小樽ではそれがエゾメバルやソイになる。Sebastes属の仲間が大好きな身には夢のようなところだ。

その日勢いよくエサに食いついてくれたソイはこの3種。それぞれに特徴ある色柄が美しいのは勿論、顔つきや体型にもその種らしさが出ているようだった。クロソイは下アゴが太めで肩が逞しく盛り上がり、キツネメバルは口元がスマートに少し尖った雰囲気。シマゾイはいわゆる「カエル顔」で、口が低い位置で大きく広がっている。勿論個体差はあるだろうけど、図鑑や写真で見て「その種らしい」と感じる顔の特徴が、こんなに幼い頃から備わっているのだと知って嬉しくなった。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: