チョウチョウウオたちの泳ぎはとにかく流麗で優美だ。無重力の中を飛び回っているかのように緩急自在、すいと浮き上がったと思うと身を翻して一気に岩の間に滑り込む。体験してみるなら「本家」の蝶々になって空を飛ぶのもいいけれど、チョウチョウウオになって自らの泳ぎのなめらかさを肌で感じるのも捨てがたい。
池袋のサンシャイン水族館で一番印象に残ったのが、チョウチョウウオたちの心地好い泳ぎっぷりだった。大水槽の片隅にどちらかというと素っ気なく組まれた岩のアーチの下を、ひらひらと舞っていた。色鮮やかな彼らはたいていの水族館では南国の浅海をイメージした明るく賑やかな水槽を泳いでいるものだけれど、砂と岩のモノトーンをバックに青みを纏いながら戯れる姿はとても新鮮に映った。
