2016年03月11日

イサキ Parapristipoma trilineatum

Parapristipoma trilineatum

去年の秋、伊豆大島で泊まりがけの釣りをした。宿の夕飯のあと夜の港へ釣りに出ると、堤防の根元のあたりに何人かの釣り人がクーラーボックスに座って海へ竿を突き出していた。イサキを狙っているということだった。大阪湾や相模湾で防波堤の釣りをしていてイサキに出会う機会はこれまでなかったから、「陸っぱり」でイサキを狙おうという伊豆大島の海の「器の大きさ」を改めて感じた。釣れたら見せてもらいたいなと思っていたけど、僕が見ている間には釣れなかった。ちなみにその夜の僕自身の釣果はというと、大きなクロアナゴとオオスジイシモチのみ。あまり振るわなかった。

イサキは近所のスーパーでも魚コーナーを覗いてみれば比較的高い確率でそこに並んでいる一般的な食用魚だけれど、イサキの味は?と訊かれて口の中にありありとそれを想像できる人はどれくらいいるのだろうか。少なくとも僕はサンマやアジのように、「この魚の味はこれ!」という対応関係をもってはイサキの味を思い描けない。けれども以前、友人夫妻が遊びにきてくれた日にイサキとイトヨリを並べてアクアパッツァにしたことがあって、そのときにイトヨリと比較してのイサキの味の複雑な深みにたいそう感じ入った。滋味のある、とはこういうことであろうかと思い、それ以降スーパーでイサキを見るたびにアクアパッツァやな、と思っている。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
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