2016年04月15日

ニホンウナギ Anguila japonica

Anguila_japonica

人間は朝昼夜の基本三食、ということに、少なくとも日本ではなっている。人間自身のこの食習慣と、「1日」を単位とする生活サイクルの中で魚を飼うならどういうタイミングで給餌するのが人間にとって無理がないかという事情とによって、いつの間にか人間は魚の食事も「1日○回」を基本に考えるようになっている。

けれども実際には、魚の食事は必ずしも「1日○回」とは限らない。釣りをしていると朝まずめ、夕まずめといって日に二度「食いが立つ」時間帯があるというけれど、それ以外の時間帯でも魚たちは餌に食いついてくるし、潮だまりで水面に顔を近づけて魚たちの動きをじっと眺めていると、絶えず何かをついばんで食べている。つまり魚たちには人間のような「食事の時間」というものはなく、チャンスがあれば常に何か食べているのが自然なのだ。そう思うと、自分の水槽の中の魚たちが人間式に「餌の時間」にまとめて食べている姿に、少し申し訳ない気持ちも湧いてくる。

それとは逆に、「ある一定期間まったく食べない」のもまた、生き物にとっては自然なことである場合がある。ウナギは産卵のためにはるばるマリアナ海溝へ回遊する、その間ほとんど餌を摂らないらしい。詳しくは忘れてしまったけれど、ウナギを長期飼育している方のブログで、ある一時期からまったく餌を食べなくなり、そのまま数年生きているというような記事を目にした記憶がある。科学的、学術的にウナギの生態の全容が解明されるのはまだもう少し先なのかもしれないけれど、少なくとも食事に関しては、人間の「朝昼夜の毎日三食」を基準にはとても考えられない生き物らしい。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
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