2016年09月09日

ミスジリュウキュウスズメダイ属の仲間たち Dascyllus spp.

Dascyllus_spp
(上から)フタスジリュウキュウスズメダイ Dascyllus reticulatus / ミスジリュウキュウスズメダイ D. aruanus / ヨスジリュウキュウスズメダイ D. melanurus / ミツボシクロスズメダイ D. trimaculatus

「2スジ、3スジ、4スジ」…〇〇リュウキュウスズメ3兄弟、なんともわかりやすいネーミングだと思う。そして残る一種も「3ツ星クロ」スズメなわけだから、このDascyllus属は徹底して紋様で和名を決めたということだ。体のフォルム自体はほぼ同じ、という点も併せて、蒐集欲を刺激する「絵になる魚たち」だと思う。しかも海外には紋様違いの別種がさらにいくつもいるというのだから、魚譜向けの魚たちだということは間違いない。

このなかまの群れ姿には独特の美しさがある。
たとえば鮮やかなブルーでよく目立つルリスズメダイのように、いる場所ならどこを見てもざらっと豆を撒いたようにいる、というのではなくて、比較的「このサンゴの周り!」というように居場所を決めて群れている。穏やかな礁湖の中とはいえ、常に波に揺すられる海の中でひとところにとどまって群れるというのはなかなか大変なことだ。だからその泳ぎ姿には常に一定以上の緊張感と、波に乗りつつ体勢を保つ動作のリズムがある。1センチ足らずの小さな個体ですら、ピンとひれを立てた完璧な造形で、流れに合わせてめまぐるしく体を翻らせる。その姿にはいつも惚れ惚れして、息が続かなくなるのも忘れてサンゴの陰に身を潜めたままずっと見ていたいと思ってしまう。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
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