2013年06月21日

キダイ(レンコダイ) Dentex tumifrons

Dentex tumifrons

東京あるいは埼玉に住んで8年、初めて築地に行った。目当ては「Re-Fish食堂」だったが、その手前、山口は宇部と萩のアンテナショップ「Bucch-ine」の店先の箱に並べられた美しい魚たちに、自然に足が惹き寄せられた。見事な大クロダイ、イトヨリ、イサキ、小エビと言うには身体つきの立派な山盛のエビたち、それにレンコダイ。

イトヨリはあまりに美しく、食べることを考えるよりも先に物欲がそれを欲した。今朝来たばかりだから、刺身もおいしいしアクアパッツァみたいにしても!という店のお兄さんの言葉に、今度は食欲が刺激されてすぐに買うことに決め、取り置きをお願いした。こっちは今朝来たの、こっちは一晩寝かしたのだから刺身でますますおいしい、というレンコダイたちも気になる。整然と並んだ広い鱗が紅に黄にピカリと照り返すさまが心地好い。Re-Fish食堂で食事を終えて、場外市場をぐるりと歩き回って満足したところでBucch-ineに戻り、結局レンコダイも一緒に包んでもらった。

レンコダイ、正式にはキダイ、その名の通り鱗やひれに散りばめられたレモンイエローが爽やかに美しい。このカラリと明るい美しさは魚の王たる壮麗なマダイにも引けを取るものでなく、お祝い事にレンコダイがよく使われるのにも納得した。友人はご愛息のお食い初めにレンコダイの鯛飯を作ったとのこと、お食い初めの経験はまだないけど、子どもの前途を祈るひたすら明るい慶事にはうってつけの、嬉しくなるような魚の姿だ。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
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