2013年08月16日

ハイギョとウーパールーパー Lungfish and Axolotl

Protopterus amphibius
(上)最小種のアフリカハイギョ、プロトプテルス・アンフィビウス Protopterus amphibius
(下)「ウーパールーパー」こと、メキシコサラマンダー Ambystoma mexicanum


ハイギョの何が魅力かと言えば、それは魚類から両生類へという進化の痕跡を今日にあって目の当たりにできる点だ。
魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類。私たちはこのくっきりとした分類に慣れすぎて、これらが遥か昔に共通の祖先から生まれたという事実を忘れている。魚類でありながら両生類の性質を備えているハイギョのような存在は、全ての生き物たちが実は進化の道筋によってつながっていることを思い知らせてくれる。

ハイギョ(中でも小型種の、プロトプテルス・アンフィビウス)とウーパールーパーを並べてみると、そのことがよりよく分かる。前者は魚類、後者は両生類。そう言葉にすると両者の間には大きな断絶があるけれど、実際には彼らは親戚のようによく似ている。ハイギョは、進化の歴史においては他の魚たちよりもずっと長く両生類と道のりをともにしている。その歩みが、彼らの姿にはっきりと現れている。

ある生き物が受精卵から成長してゆく過程は、その種が辿ってきた進化の過程をなぞる、という仮説がある。「反復説」というらしい。
ウーパールーパーは、メキシコサラマンダーというサンショウウオが、「幼体の姿のままで」成熟したものだ。だから乱暴に反復説を当てはめれば、ウーパールーパーはサンショウウオが進化してきた過去のある地点の姿であるはず。それがハイギョに似ているという事実は、学術的な正当性は別として、とても心地好くストンと腑に落ちる。



posted by uonofu at 18:00| Comment(0) | 魚の譜
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