2013年11月01日

オイカワ Zacco platypus

Zacco platypus

魚に関して気が多いので、日本の淡水魚で何が美しいだろうかと考えた時に「タナゴこそが日本一!」とシンプルに思うこともあれば、「ヒメマス(ベニザケ)のかっこよさの右に出るものはひょっとしていないんじゃないか」と思ったり、あるいは「実はコイのフォルムこそ至高なのでは…」と思うこともある。

オイカワもそれらに比肩して登場する魚で、雄の婚姻色と体型は振袖を連想させる華やかさ。
この珊瑚色と新橋色(緑がかった明るい青)の合わせはとても日本的で、世界中の淡水魚を眺め渡してもあまり見られないものなのではないか。決して「サーモンピンクとターコイズブルー」ではない。あくまで、鮮やかに染められた絹の着物地の色としての「珊瑚色と新橋色」という表現がしっくりくる。
尻びれだけが伸長するというシルエットも独特で、この特徴も他の魚にあまり思い当たらない。振袖の袂や十二単の裳のようで、華やかさと奥ゆかしさを併せ持つ「日本らしさ」だ。

このような、その土地の魚の「その土地らしさ」を見るにつけ、その土地らしさ=文化は自然との関わりの中で育まれたきたものなのだと改めて実感する。その発展のありさまは生物の進化にも似ているようで、面白い。


 
posted by uonofu at 18:00| Comment(2) | 魚の譜
この記事へのコメント
いつも拝見、拝読させていただいております。オイカワは昔、田舎の川でよく手づかみで捕まえました。夏、絵のように追星のでたオスを捕まえたときは嬉しかったものです。

なお長嶋さんのベタ インベリスの絵に触発されベタを飼い始めてしまい半年で水槽が6本になってしまいました。水槽の前に座ると離れられなくなってしまう今日この頃です。
Posted by aloha at 2013年11月02日 13:26
alohaさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
オイカワ手づかみってすごいですね!私はどうもそういうのが苦手なようで(運動神経がよくない)、川遊びで魚を見つけても中腰でウロウロするばかりで捕まえられたためしがありません。笑
触発なんて言っていただいて嬉しいです。実はインベリス種は飼ったことないんです、描いておきながら。私は水槽1本ですが、私もなかなか前から離れられません。忙しい朝に限って特に。
Posted by uonofu at 2013年11月03日 03:51
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