スリースポットグーラミィ(上)とその変種・改良品種、マーブルグーラミィ(中)、ゴールデングーラミィ(下)
子どものころに飼っていた魚はやはりいつまで経っても特別なものだ。水槽の前にぴったりと張りついて仕草や表情のひとつひとつにまで目を凝らしていたおかげで、20年後の今でも生々しい感覚とともに思い出すことができる。
マーブルグーラミィ(スリースポットグーラミィの変種)は、大理石模様が浮き出した青灰色の体に、少し笑っているような形の厚い唇、くりくりとした円い目が印象的だった。いつも機嫌良く水槽の中を眺め回しているような、可愛らしい表情だった。
彼らは「コップで飼える魚」のベタと近縁で、同じように空気中から直接酸素を得ることができる。そのための器官がえらの中に発達しているから、本来空気呼吸できない金魚が酸欠の苦しまぎれに水面でパクパクするのとは違う。水面に口をつけて悠々と空気を呑み、ゆったりと身を翻す。酸素を取り込んだ残りの空気は小さな気泡になって、プクリと水面に浮び上がる。だからグーラミィを飼っていると水面に小さな泡がたまる。
想像するに、彼らの遠い祖先は競争を避けて溶存酸素の少ない水たまりのような止水に進出し、空気呼吸に適応することで生存競争を生き延びたのだろう。そしてさらには、吐き出した気泡を水面に浮かべているうちに、そこに卵を隠せば効率的に子を残せるということに気付いたらしい。グーラミィの多くやベタの仲間は水面に意図的な「泡巣」を作り、そこで卵を守る。
不利な環境で生き延びるために身に付けたすべが、より効率的な繁殖戦術につながってゆく。生き物の進化を辿ると、それがあまりにも理に適っているために、あたかも意思や記憶や知性を持った一つの個体の来し方かのように錯覚しそうになる。これが何億年、何十億年の間、絶え間なく変化する環境のふるいに何度も何度もかけられてきた結果なのだと思うと、そこで起こっていることの膨大さに唖然とする思いだ。

先日、飼っているベタ(シャムオリエンタリス)のペア、オスが泡巣をつくり、メスが産卵。産み落とされた卵を沈む途中でオスがキャッチ。そしてそれを泡巣へ。産卵中ず〜っと見入ってしまいました。ベタを飼ってよかった!と思うひとコマでした。
ベタもグーラミィもペアできちんと飼ったことがないので、泡巣づくりも産卵も見たことがないんです。
前からどうやって泡巣の中に卵を固定できるんだろうなんて思ってます。
素晴らしいシーンをご覧になりましたね!!子どもたちが育つのが楽しみですね。
そんな感じで卵は泡にひっついてます。
先日インベリスも入手しました。いい色が出てきましたよ!ぜひベタの繁殖チャレンジしてください。
地球の生命はこれらの集合体で出来ていて、種とは、途方もない時間と幸運に恵まれ続けた結果の集積そのもの。だから、すべからく生命は美しく、また貴重なのでしょうね。
「十回連続でサイコロを振って、そのすべてが1だった。」という事が10回連続でおこるような幸運にも似て。
1000年単位で時間がかかる作業ですもの。
なるほど、そういう感じなんですね。
私にはベタはどうもハードルが高くて…、
ピグミーグーラミィあたりが自然に殖えるような水槽にしたいです。
こんにちは。私は生き物の進化の気の遠くなるような道のりを思うと、
よく手塚治虫の『火の鳥』を思い出します。で、shimadaAQUAさんの言う
「地球の生命はこれらの集合体で出来ていて」というのを、
手塚治虫の絵で頭に思い浮かべます。さらに、ハッブル望遠鏡が写した
色とりどりの遠い遠い銀河の写真を見ると、「その実写版だ!」と思います。