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ここ数年東京近郊で何度か防波堤釣りをして、ボウズもあればそこそこ釣れたのもあったけど、いつも心のどこかで期待している「カサゴ」は今のところ一尾も釣れていない。小学生のころ父と一緒に大阪湾のあちこちを巡っていたときには最もよく目にした魚だったから、なかなか出会えないのがもどかしい。当時愛用していた岸壁際落とし込み用の「短竿」と「リール」が手元に無いせいじゃないか、と思っている。「三本針の胴突仕掛け」と合わせて、数々の小魚を仕留めたあの三種の神器さえあれば…!!
しなやかな短竿にアタリがくる。左手でぐい、と竿をしゃくって合わせて、キリキリとリールを巻く。足元のトロリとした深緑色の海から、赤いカサゴが上がってくる。カサゴは何と言っても、釣り上げられたときの姿がいい。他の小魚のようにぴちぴち跳ねたり暴れたりしない。えらと胸びれをいかめしく突っ張らせ、尾びれを反らせて微動だにしない姿は、歌舞伎の見得によく似ている。防波堤のコンクリートの上に横たわると、時折バクリ、と口を大きく動かす。
大阪湾でたくさん釣ったカサゴの中でも特に思い出深いのは、南港は「かもめ大橋下」と呼ばれる釣り場での一尾だ。海水魚の水槽を増やしたいんやけど…というお伺いに両親からOKが出て、水槽のセッティングを済ませてから中身を釣るべく勇躍出かけた日だった。
飼うのにぴったりの魚を釣るのは意外に難しい。大きすぎては窮屈そうな姿を見るのが辛いし、傷に弱い魚は調子を崩してすぐに死んでしまう。泳ぎ回る魚も狭い水槽では申し訳ない。そういった条件を鑑みると、「小さなカサゴ」というのは打ってつけだ。その日初めてのアタリで海から上がってきたのはまさにそんなカサゴで、口を傷つけないように慎重に針を外して大事に持ち帰った。その10センチに満たない小さなカサゴが見得を切って上がってきた時の嬉しさは、今でも色褪せずによく憶えている。
かもめ大橋下、そうだったんですか!あそこは最近(と言っても10年以上前かな)釣り場として整備されて、駐車場も餌屋もできましたけど、昔は草むらを歩いて腰をかがめて橋の下をくぐって…という釣り場でしたね。確かにスズキが多かった、私はセイゴばっかりでしたが。笑
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